9:30 - 12:30
基調提案
人権作品展
午前9時~午後5時 京都会館第二ホールロビー
この作品点は、15回目を迎えます。昨年と同様に千点を超える出品を頂きました。ぜひ、ご覧ください。
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分科会
午後1時30分~午後5時。8つの分科会が設定されています。詳細は次項以下を参照してください。
第一分科会
部落の歴史 ~地域における部落史研究の試み~
会場 京都会館第二ホール
現在、京都市内には、十数組の六斎念仏が伝承され、国の重要無形民俗文化財に指定されています。そのほとんどが様々な芸能を持つ芸能的六斎で、「空也堂系六斎」ともいわれています。吉祥院六斎念仏はその代表的なもので、4月と8月の25日夜に地元の吉祥院天満宮に奉納されています。吉祥院天満宮境内で奉納される「吉祥院六斎念仏踊り」は、長い歴史と伝統を持ち、京都の著名行事の一つとして、広く市民や観光客にも親しまれています。
吉祥院部落で六斎念仏の伝承・保存を支えてこられたのは、ただ単に伝統文化であるからだとか、全国的に広く紹介され、京都を代表する民俗文化財であるからではありません。吉祥院六斎保存会の皆さんが、厳しい部落差別の中にあっても六斎念仏を通じて自ら差別に闘いを挑んできた、生きた歴史があるのです。吉祥院部落の人々は、譜面もない中で、教え合い、競い合いながら技を磨いて、他の六斎組に追いつき追い越せと弛まぬ努力を積み重ねました。この間、幾度も廃絶の危機があり、「天満宮の舞台へ部落の者を登らすな!」と差別を受けながらも、「祖父・父親の差別を受けた屈辱を思えば、絶対にやめるわけにはいかない!」と、熱い思いで乗り越えてきました。吉祥院部落における六斎念仏の歴史は、差別との闘いの中から生まれ、差別と共に生まれてきたと言っても過言ではありません。吉祥院六斎念仏には、どのような由来があるのか。部落差別との関わりは何か。また、地域の子どもたちが、その歴史を学ぶ中で立ち上がっていく経過をプレゼンテーションでご覧いただき、その後、「吉祥院六斎念仏踊り」の実演を観ていただきます。本分科会では、部落の歴史を通じて、「まちづくり・ひとづくり」にどうつなげていくのかを討議していきたいと思います。
第二分科会
啓発 人権劇『共生』ほか
会場 京都会館第一ホール
○第1部 プレゼンテーション(これまでを振り返って・過去の人権劇紹介)
報告者 部落解放研究東山実行委員会
今回の第二分科会では、内容を3部に分けて進めていきたいと考えております。
第1部は、東三条の地元中学校、京都市立弥栄中学校の1年生が、昨年10月に文化祭で演じた人権劇『共生』をお送りいたします。一昨年まで部落解放研究東山実行委員会が人権劇を演じ、皆様とともに人権について考えてきましたが、今回は中学生が演じます人権劇を通して、同和問題・人権問題について考えを深めていきたいと思っております。
部落解放研究東山実行委員会が演じてきました人権劇も、元を正せば弥栄中学校の生徒達が文化祭で取り組んできたものです。今回の劇は場面を中学校に移し、進行性筋ジストロフィーのクラスメイトを通して、それぞれの生徒が自分の思いをセリフにし、自分自身を語る劇となりました。生徒が「先生といっしょに自分を振り返り、生き方を見つめながら、自分たちで劇の台本を完成していく」といった、はじめての試みをご覧ください。
また第2部では、弥栄中学校の森田校長先生をお迎えし、先生がこれまで歩んでこられた同和教育についてご講演をいただきます。森田先生はこれまで三十数年間、京都の教育のためにご尽力くださいました。特に弥栄中学校では、学校改革に全精力を注がれ、同和教育の実践をされてこられました。
今回のご講演では、第1部に行います人権劇を受け、先生が自ら実践してこられた同和教育についてお話を伺います。この講演を通して皆様とともにこれからの同和教育・学校教育について考えられれば幸いです。
最後に第3部では、ご講演いただいた森田校長先生を中心にパネルディスカッションを行います。森田先生がこれまで歩んでこられた道をパネリストとともに皆様と振り返り、今後の教育活動の指針にしていきたいと思っております。
以上のように今回の第二分科会は、今までとは違った形で進めていきたいと考えております。会場で皆様のご意見、ご感想をいただければ幸いです。
第三分科会
新たなまちづくりの創造 人とひとが支え合う「まちづくり」をめざして
会場 水道会館
まちづくりでめざす「より住み良いまち」とは、子どもからお年寄りまでのあらゆる世代の人たちが、安心して気持ちよく暮らせ、充実して生き生きとした生活ができるまちであると考えます。
まちづくりでは、行政主導から市民主導へ、ハードだけではないソフトも含めた総合的なまちづくり、個性的で主体性のあるまち、一人ひとりが尊重されて生活できるまち、およびまちづくりの仕組みと、それを担う人づくりへの視点が必要です。つまり、ひとが主役のまちづくりを進めることが重要と考えます。
まちの恩恵を受けるのも、まちに被害をこうむるのも「ひと」です。施設建設によるまちづくりも大切ですが、施設はやがて老巧化し消え去っていくことになります。人とひとが支え合い、まちを愛する心を持って継続的にまちづくりが行われてこそ、まちがまちとして機能し続けることができ、住み続けられるまちが実現できるのではないでしょうか。これらのことを踏まえつつ、今、部落の中で起こっていること、京都市の各地域で起こっていること、地域事情に違いがある中でそれぞれの課題に対して取り組まれていることなどを見ながら、部落の内外を問わず、これからのまちづくりにとって本当に必要なものは何かを、ワークショップなどを通して、参加者の皆さんと考えていきたいと思っています。
第四分科会
だれもが、安心して住み続けられる、まちづくり 地区施設を活用した学区ネットワークづくりと地域福祉の充実を目指して
会場 みやこめっせ大会議室
いまや4人に1人が高齢者という超高齢社会に入り、行政をはじめ社協等の各種団体では様々な取り組みが活発に展開されています。しかし、独居高齢者や病弱高齢者、障害児・者を抱えている世帯では、毎日の生活が大変な状況で、加えて老人の孤独死等は日々の新聞紙面などに欠くことのない大きな社会問題になっています。この第四分科会では、こうした高齢問題や障害者問題等を福祉と人権の視点から見つめ、各地区のまちづくり計画に活かしていこうと、第31回、第32回、第33回の3回にわたって運営を行ってきました。
今回の運営では、各地区・地域で行われている交流事業やNPO法人による活動実践から発生している諸課題を掘り下げ、これから取り組む計画のある団体や地区などへの起爆剤になればと願っています。とりわけ各地区に整備されているコミセン・福祉センター・体育館・学習施設・浴場・児童館・保育所などの地区施設の活用と地区のマンパワーを、学区の人々とボランティア等による創意工夫した活動によって合体させれば、大きな力になります。地区内外の高齢者や障害のある人が安心して住み続けられる地域を目指して、市内にある約220学区での「○○学区保健・医療・福祉ネットワーク構想」の具現化を、参加者の皆さんと共に考えていきたいと思います。
第五分科会
これからの同和保育を考える 部落解放をめざす保育所の役割、地域・家庭の役割
会場 みやこめっせ特別展示場
同和保育は、同和地区の保護者の就労保障と子どもの就学前教育の位置付けから始まりました。そして、一人ひとりを大切にする保育を進めるとともに、子ども同士の交流や家庭・地域の育児力を推進するため、周辺入所や家庭支援推進保育事業、地域子育て支援ステーション事業に取り組んできました。さらに、いのちと人権をはぐくむ子育て支援の拠点をめざして、地域子育て支援拡充事業などを展開しています。
前回のこの分科会では、保育所、小学校、保護者、地域の連携の関わりについて、遊びと学びのつながりなど、子どもの育ちにとって何が大事かを視点に据え、それぞれの取り組みや意見を出し合いました。今回の分科会では、保護者への「子育てについてのアンケート」調査の結果をもとに、子育ての実態と課題を明らかにしながら現場での実例や取り組みの報告を交え、保育所などが子育て支援において果たすべき役割について討議を行います。会場の皆様からも多くのご意見をいただきたいと思います。
同和保育所が培ってきた人権を大切にする保育を普遍化するとともに、地域の子育て支援を推進し、部落問題の解決を図るため、議論を深めていきます。